2008年09月22日

9月21日 開発による被害者

16日から20日までの5日間の手伝いを終え、今日の朝早くに友人の住むクチンという街にバスで到着した。

今回はわずか5日間ながら、少数民族の住む小さな村落を3箇所訪ねた。一軒は、手伝いをしたジョニーさんの実家、あと二軒は、土地問題で政府ともめている村落。

政府が、彼らの土地を、勝手にパームオイルプランテーション会社に売ろうとしている。

実際に現場にはいけなかったが、一箇所では、ちょうど、森がプランテーション会社によって無断で伐採されてしまったところだった。

バイオディーゼルの燃料として注目されるパームオイル。
植物が由来のために、環境に優しくオイル(石油)とはまったく性質が違うように感じる。
しかし、石油の代わりとして車などの燃料として使えるということは、石油と同じ価値があるということ。
つまり、ある意味で、パームオイルは石油と同じになる。
そして、パームオイルはバイオディーゼルのなかでも、もっとも生産効率がよい。

そこで、今世界で置きえいるような石油を取り巻き繰り広げられる国や人のおこないと同じようなことがパームオイルにも起きている。

そして、熱帯地方でしか育たないために、熱帯の国々での開発が特に進んでいる。

そこで、マレーシア政府はパームオイルプランテーションの開発を凄い勢いで進めている。
世界において、石油に変わる未来の主要エネルギーになる可能性のあるパームオイル市場を自分たちの手に収めることが、国の未来にとって大きな意味を持っている。

その中で、先住民族の人権や、熱帯雨林の保護など、どうでもよい。
それが政府の本音だろう。

自分たちの国にとって、もっと豊かになるチャンスが目の前にある。
ひたすらに、森を切り開き、人々を蹴散らし、パームを植え、オイルを作ればよい。

その気持ちも分からなくはない。

どこか、マレーシア政府を責めればよいような問題ではないように思う。
世界を覆う資本主義のシステム、そのシステムが必要とする拡大と開発(破壊)。

このままだと、地球の隅々まで開発(破壊)は進み、開発(破壊)するところは、この地球にどこにもなくなってしまう。


話しを今回の手伝いの話にもどそう、

そんな開発に襲われた今回訪れた集落の人々は、自分たちの住んでいた家を開発のために追われることになった。
しかし、新しい家を建てるのに必要な材料はもう森にはなく、街で資材を買うお金もなく、今は、なんとかしてかき集めた資材で作った仮の家に住んでいる。

さらには、パームプランテーションに囲われた場所に住んでいるために、大量に使われる農薬や、流れ出た土で、川は汚れ、飲み水は雨水に頼るしかなく、政府は、水道管をひいてくれるわけもなく、劣悪な環境での生活を強いられている。

その日は、自分も、彼らと同じようにその汚く淀んだ川で感単に水を浴びることに、そして、大勢で食べる楽しい夕食に呼ばれ、その仮の住まいで一つの家族と一緒に寝ることになった。

酷い状況の中でも、いくつかの家族がしっかりと繋がり、助け合い、笑いあい、叱りあい、楽しく暮らしている。
多くの人と繋がり、分かちあっていること、そのことが彼の大きな救いであり、生きることの喜びになっているように感じた。

物に囲まれ快適ではあるけど、孤独に暮らしている先進諸国の人々といったいどちらが幸せなんだろう?

開発で豊かに幸せになったつもりの先進諸国の人々も、もしかしたら、開発によって不幸せになったのかもしれない?

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道路の両脇を埋めるパーム椰子畑

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GPSとパソコンの地図を使った土地の管理の仕方を教える。

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9月16日 人権問題活動家のお手伝い。

今日から、少しの間ジョニーさんのNGOでボランティアをすることになっている。

ジョニーさんには、特に年齢を伺っていなかったので、まだまだ、衰えていない体力や精神、正義感の強さから50歳くらいだとおもっていたら、なんと60歳になるらしい。

60歳になってもなお少数民族の人々のために戦い続けようとするジョニーさんの姿に、感銘を受けた。
年齢に関係なく、何かに本気で生きている人はやはり元気だ。

そんなジョニーさんも、さすが、インターネットやパソコンは扱いきれていないようで、今回は、ホームページのベースになるようなものを造るべくボランティアに来た。
かと言って、ウェブのデザインが出来るわけでもないので、写真をとったり、アイデアを練ったりといったことしか出来ない。
最低、ブログをはじめるところまで、手伝うことが出来ればと思う。
そうすれば、形はどうであれ、まず、外に発信することが出来る。

反政府的な動きをしている以上は、政府もしくは国内からの援助は受けることは難しく、海外と繋がることのできるウェブサイトはかなり重要になってくる。

今の時代の素晴らしいことは、情報を世界中の人と瞬時に交換できること。
外の世界から、孤立したような場所にいる人たちでも、瞬時に自分たちの悲劇を外に伝え、助けを呼ぶことは出来る。

もちろん、元を辿れば、資本主義システムによる破壊(開発)の波が押し寄せてこなければ、こんな目に合うことなく、インターネットを使う必要もなく森の中で平和に暮らしていただろう。しかし、もう、起きてしまったことはしょうがない、これから、必要なことは、間違ってしまったこと歪んでしまったことを、正していくことだと思う。

過去には戻れない、けど、未来には進める。

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2008年09月13日

消費が誰かを殺ろす事実

9月12日

人としての権利とは?

今まで、自分の人生で、まともに考えたことのない話題だった。

人ととしての権利を大きく奪われている先住民族の人たち、今回、実際に、その人たちの悲しい顔を見ることで、初めて、生生しい感覚が自分の中に伝わってきた。
そして、その悲しみや辛さは、時間がたってもなかなか消えることはなく、今も、自分の中に残っている。

人としての権利とは?

まずは、インターネットで少数民族、先住民族の人権という言葉をキーワードにいろいろと調べてみることにした。

現在、多くの先住民族の人たちが苦しみ、いままでも、苦しんできたことを知り衝撃を受ける。

同じ人間同士であるはずなのに、
自分たちが数千、数万年住んできた土地を、侵略者に奪われ続けてきた、
そして、その結果として、多くの人が死んでいった。

しかし、人の歴史は、限りある土地を奪い合い数えきらないほどの戦争をしてきたし、悲しいが、今もそれは続く。

限りある地球という惑星の中で、どうしても増えていく人口、そうなれば、必ず食料を奪い争いが起こる。
食料の需要と供給の中で、常に、全ての生命が生命を全うできるわけではない、そういう構造、自然の掟の中に全ての生命は存在している。

つまり、問題を根本まで掘り下げ解決しようとするときに、どうしても、根本的な問題にぶつかる。

ただ、今の人類には、その生命の掟に外れたものある。

一部の人々の過剰なまでの欲(消費)。
生きるための必要量以上のものを満たすための開発が、他の人々の生活を追い詰めて、生命を奪っている現状。(もちろん、自分もその一人。)
動物や他の生命には、生きるために必要以上の欲はない。

そして、侵略側つまり今の自分たちが、その構造、現状をしっかり認識することができていないこと、それが大きな問題に思う。

先住民族問題だけでなく、
今、この地球で生き、欧米諸国主導による資本主義のシステムの中で生活することが起こすこと、関わることをしっかりと知ること、それが大切だと思う。
そして、それに対して、行動していくこと。

例えば、ちょっとした無駄をなくすことが、無駄な開発のスピードを遅くされることになる。

自分たちの膨らみ続ける欲望が、確実に世界の誰かそして生命を殺している事実をしることの大切さ。

そして、その欲望は、環境問題が示すように、いつか自分たちをも、生命の危機に追い込む可能性がある。




9月11日 人の権利、、、

夜行バスの疲労が残る中、先住民族の人権問題を守る活動をしているジョニーさんと、今朝お会いした。

ボルネオに住む先住民族イヴァン族の人々の土地を、マレーシア政府がパームオイルプランテーション会社に売ろうとし、その反対のために活動をしているジョニーさん。
ただ、NGOという形で、支援金を頼りにした活動、そして、反政府的な活動であるために、活動が非常に難しい。

そんななかで、頼りにしているのは国際的な力。
経済が国際化するにあたり、当然、人権など、経済以外の部分も国際化が求められる。
最近では、中国のチベット問題などが大きな話題となった。

そして、そんな状況にも関わらず、ジョニーさんのNGOは、ホームページがなかったりと、国際的な広報力が弱い。

そこで、これだった何か手伝えるのではと、思い、
今回はジョニーさんに提案をしてみることにした。

有難いことに、今回の旅に出る前に、母親の知り合いの方から、かなり良いデジタル一眼レフのカメラを頂き、そして、ビデオカメラも持参していた。

ということで、これから、2週間ほど、ジョニーさんのお手伝いをすることになった。

環境問題とはジャンルが違う人権に関することだけど、環境との関わりが非常に強い問題、そして、人のために危険を冒しながらも行動するジョニーさんの姿から、多くのことを学びたいと思う。
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