2008年08月28日

香港での不思議な出会い、、、

8月23日、広州駅に朝到着。
亜熱帯の暖かく湿った空気、そして、南国の明るい人の雰囲気に誘われるようにして、突然、迷っていた香港行きを決意することにした。
この空気の中だったら、香港に1泊するだけの強行スケジュールも可能な気がした。

その後、バス、地下鉄と乗り継ぎ午後の3時に香港の九龍に到着。
小さな島にひしめくビル、いろいろな人種、看板、ネオン、、、、、、エネルギッシュで混沌としたアジアの大都会香港。
整然とした東京とは違い、汚く騒がしいが、なんともいえないエネルギーに満ち溢れている、
いろいろなものがひしめきあう、ジャングルのよう。

飛行機の関係上、たった一泊だけの滞在しか出来ない。
何をしようか迷う。ただ、フラフラと街を歩くのもよい、それぞれの角、路に住むいろいろな人々や行き交ういろいろな人々やあふれるものからのにおいや記憶の数々、、、、、、

少し街をフラフラした後、何をするか悩んだ末に、香港の夜景を見に行くことにした。
これだけの大都会の夜景、間違いなく絶景だろうし、環境的な観点からでも、見ておきたいとおもった。
人間の造った大都会の姿、もしかしたら、今は実際に使われて人の住んでいないピラミッドや神社といった歴史的な遺跡を訪ねることよりも、何か意味があるようにおもった。
現代の人間が造りあげたもの、その姿を客観的に眺めることの意味、、、、、、

香港を一望できる丘の頂上へ行くトラムの駅に着くと、土曜日ということもあって沢山の人が並んでいる。
そして、最後尾に着いたときに、反対から来た白人の女性に、Do you speak English?と訪ねられる。
Yesと答える。
これはトラムのための列なのと聞かれ、そうみたいだねと答える。
そこで、話は終わり、それぞれ、列に並ぶ。
こういったときに、そのまま話をすることもあるし、しないこともある。
ただ、このときは、話しかけてみることにした、どうせ数十分は待つことになりそうだし、お互いに一人で来ているわけだし。

どうも彼女は、ニューヨークのマンハッタンにあるMTV系列の音楽系テレビ局で働いて、今回は、やっと取れた2週間ほどの休みを利用して、北京の友達のところに遊びに来たらしく。僕と同じように一泊だけ香港に来たとのこと。年齢は聞かなかったけど、多分30代後半くらいだろうか。
そして、お互いのことをいろいろと話したりしているうちに、20分ほどでトラムに乗ることが出来た。

トラムの中でも、会話は続き、彼女がボクに、あなたは何のために旅をしているの?という質問をしてきた。
実は、環境問題のことをもっと深く知りたくてと、答えたところ、
実は、私は、そこのテレビ局で環境コンサルティングをしているのよねって答えが返ってきた。

ここ最近、企業はますます環境問題への取り組みを問われるようになってきている。
企業は必死になって環境に対する新しい法律や規制、社会の要求に答えるためや、企業イメージを落とさないためになど、いろいろな努力をしている。
ただ、多くの企業がどこか、環境問題をやむなく企業に取り入れているという感が拭えず、そのやり方は、どこか表面的で、無理があったりすることが多く。

そんな中、彼女は、環境問題を取り入れることは、イメージアップなどだけでなく、電気代などの資源、経営コストが減ることで利益が上がることや、社員の会社に対するプライドを高めることで仕事環境の改善や効率の向上につながり、最終的には、経済的にも良いことだということをコンサルティングしている。

まさしく、自分がやってみたいことだった。
彼女のように大きな企業のコンサルティングとまでは、言わないとしても、環境的なアイデアを上手に取り入れることでビジネスをより良いものにしていくこと。
今のビジネスは、どこか、まだ環境に対してマイナスなイメージを多くもっている。
それをやることは、面倒なことが増えることで、つまり、仕事や考えることが増える分、ビジネスにとってはマイナスであるという考え。
しかし、今や、環境のことは避けて通ることができない。
だから、どうせだったら、これを上手く取り入れることで、ビジネスを、社会を、それぞれの人生をより深く良いものにしていくことが出来たら良い。

そして、今はアメリカやヨーロッパでこういった考え方が大きく社会を変えている。
因みに、そういった人たちを、Social Entrepreneur 日本語で社会企業家という。
彼女の名刺にもこの名前が書かれていた。 

この旅で、彼女のような仕事をしている人に、是非、会ってみたいとおもっていたし、それなりのリサーチをしていたけど、いまいち、これから旅をする東南アジアやインドでは見つからなかった。だから、いつか、この手のことが一番進んでいるアメリカに行ってみたいと、本気で考えていた。

人生はとても不思議だ。

天文台に登って、二人で香港の摩天楼を眺めた。
日本人とアメリカ人、お互いたった一日の滞在で訪れた大都会香港での、不思議な出会い。

ボクと彼女は眼下に広がる大都会の夜景を見ても、ロマンチックに浸る他の多くの観光客と違いどこか純粋に景色を喜ぶことが出来ない。
この大都会のためにどれだけの電力、資源が使われ、どれだけの自然環境が壊されたのか、彼女といろいろと環境の話になる。
最近、これから向かうボルネオの熱帯雨林のことを調べているうちに、凄く衝撃的なことを本で読んだ、その話を彼女にした。

熱帯雨林の伐採が急速に進むボルネオ島。
この島の熱帯雨林をもっとも多く輸入しているのは、日本。そして、主に輸入した木はフタバガキという種類になり、高いもので高さ80メートルにもなる巨木。
この木は、合板材もしくは、コンパネ材と言われ多くを住宅の建築や、ビルの建設に使うコンクリートの型枠として使い捨てにされたりしてきた。
つまり、この大都会は何百年もかけ成長した巨木の犠牲に成り立っている。
少し、大げさな表現に聞こえることけど、自然の力なしにはこの大都会のビルも無数に輝く電気も存在しない。

そんなことを話し、今の地球が抱える多くの問題を考え、少し重たい空気が流れる。
そんなときに、彼女が、言った言葉がとても印象に残っている。

「ダメダメ、ポジティブにならなきゃ、希望はある!」

そんな彼女の言葉が、勇気をくれた。
ダメでもいい、時間がかかってもいい、ボクも、必ず、彼女のようなことをしよう。

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posted by taku at 03:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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